理学療法士
膝の痛みとターンアウトの関係 前編
以前のブログでターンアウトの時に膝関節は脚全体の約5%使われているとお話ししました。
※「ターンアウトと関節の関係」参照 https://www.sakai-seikei.com/archives/1185
つまり股関節や足部のターンアウトが不十分であると膝関節でのターンアウトの割合が高くなります
割合が高くなると膝がねじれ、痛みにつながる可能性があります。
膝関節はプリエでターンアウトが使えていないと以下のような病気になってしまう可能性があります
変形性膝関節症 膝蓋骨亜脱臼 膝靭帯損傷 オスグッド病 半月板損傷 など・・・
まずは膝関節の解剖からご説明します。
膝関節は主に2つの関節からなっています。
①膝蓋大腿関節:大腿骨と膝のお皿と呼ばれる膝蓋骨で構成されています。
この関節は膝を伸ばす筋肉(大腿四頭筋)が収縮するのに重要な役割を担っています。
例えば、プリエから膝を伸ばすとき、ジャンプでの踏み切り、着地にも大事な関節です。
②大腿脛骨関節:大腿骨とすねの骨で構成されています。
この関節は膝の曲げ伸ばしだけではなく、ターンアウトのような膝を開く動きにも関わります。
半月板や靭帯と協同して体重を支えてくれています。
写真:膝関節の解剖
歩くときには体重の2-3倍、階段昇降では体重の6倍の負荷が膝関節にかかります。
その衝撃を吸収、分散するために重要な関節です。
例えば、片脚でのルルベやアレグロでのスモールジャンプなどで大事な関節です。
膝関節を支える組織については次回の後編で解説していきます。
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